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​人工ひざ関節手術とは

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人工ひざ関節は重度のひざ変形の治療に最も適した手術です

ひざの痛みでお困りではないですか?

​ひざが重度に変形してしまった場合、薬や注射、リハビリだけで痛みをとることは難しいと考えらえています。変形したひざ(変形性ひざ関節症)には、傷んだ骨や軟骨を取り除き、人工関節に変える手術を行うことで痛みを治すことが出来ます。また上の写真のようにO脚を治し、真っすぐなひざにすることが出来ます。

​当院のひざ関節治療法

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診察およびレントゲン撮影により、ひざ変形の度合いを確認します。

痛みの程度によりMRIを追加撮影します。

​手術以外の方法で治療が可能な方には、可能な限りリハビリや投薬などによる治療をお勧めしています。

​他の医療機関で治療を受けて痛みが改善していない方や、リハビリを行っても痛みが改善しない方、変形が重度で手術以外の方法が効果的でない方には手術をお勧めします。

人工関節手術の流れ

①外来にて相談していただき、手術の日程を決めます。

②術前検査として、状態に応じ2-3泊の検査入院をしていただきます。

③手術日は水曜日ですので、2日前の月曜日午後に入院していただきます。入院後は追加検査、リハビリ評価を行います。

④手術時間は片側1時間半、両側2時間強です。

⑤手術後、午前中手術の方は夕食をお取りいただけます。

⑥手術翌日よりリハビリを開始します。両ひざ手術の方でも翌日よりお手洗いに行けますし、リハビリも同様に行えます。

⑦術後1週間以内に杖歩行を開始、階段などのリハビリも行います。

​⑧術後2週間で傷口が問題ないようでしたら退院可能です。最近では術後数日から1週間以内に退院を促される医療機関も多いと伺いますが、ご高齢の患者さんが多い手術ですので当院ではご本人が納得されるまで入院してリハビリをしていただいております。平均入院期間は術後3週間前後です。

​⑨退院後は週に1~2回の通院リハビリテーションを行います。遠方の方、通院困難な方は地元の医療機関にてリハビリを継続していただきます。

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膝関節の手術はリハビリテーションが何より大切になります。手術後も積極的にリハビリを頑張っていただくことで長く使える良い膝になります。理学療法士の先生と一緒にリハビリを頑張りましょう!!

みなさまからのご質問

Q. 手術をすると歩けなくなりませんか?

A. 手術の前に歩けていた方が術後に歩けなくなった事は当院ではありません。しっかりとリハビリをしていただくことで術前よりも生活の質が改善すると考えています。

Q.寝たきりの期間はどれくらいありますか?

A.ありません。手術翌日よりリハビリが始まります。現代では手術後に寝たきりの期間を可能な限り短くすることが推奨されており、当院でも早期に動いていただけるよう、看護、リハビリスタッフがお手伝いいたします。

Q.費用はどれくらいかかりますか?

A.人工関節手術は保険適応の手術です。また、高額療養費制度を活用していただくことで自己負担額はかなり抑えられます。具体的な金額は個人の年齢、収入によって異なりますので、病院までご相談ください。

Q.入院期間はどれくらいでしょうか?

​A.片ひざの手術の方で約3週間、両ひざの手術の方で約4週間が目安となります。人工関節手術の結果を決めるのはリハビリです。しっかりとリハビリが出来る環境が当院では整っていますので、納得がいくまでリハビリをしていただいてからのご帰宅を推奨しています。短期入院をご希望の方はご相談ください。

Q.人工関節手術後にスポーツは出来ますか?

​A.多くの方々が人工関節後にスポーツを楽しまれています。山登りやゴルフ、テニス、卓球などをされている方がいらっしゃいます。自転車に乗ることも出来ます。一方で人と体をぶつけるようなスポーツはお勧めしていません。

​当院で行っている手術の種類

①全人工ひざ関節置換術(TKA)

 ひざ関節変形が末期の状態になった方に行う手術です。ひざ関節全体を人工関節に置き換えます。骨からくる関節の痛みはほとんど改善させることが出来ます。またO脚やX脚といった、足のバランスも矯正することが可能です。反面、体にかかる負担も大きい手術ですのでしっかりとした術前検査で安全性を確かめたうえで手術を行いますし、術後のリハビリテーションも重要になります。当院では両ひざ同時の手術も必要に応じ行っております。両ひざを手術される方は、可能な限り自己血を術前に貯血し、輸血を避けられるように工夫しています。

②単顆型人工ひざ関節置換術(UKA)

 ひざの内側だけが変形して軟骨や半月板が傷んでいる方に行う手術です。MRIを撮影し、外側の軟骨、半月板が保たれている事を確認したうえで、ひざの動きが保たれている、体重が極度に重くない、などの条件を満たした場合に行います。手術による体への負担も小さくて済みますし、手術時間も1時間程度です。手術後のリハビリもスムーズに進むことが多いです。一方で全人工ひざ関節と比較すると長期成績が悪いという報告もあります。手術前の検査やリハビリ評価により、適応をしっかり選ぶことにより当院では良好な成績が得られています。

③高位脛骨骨切り術

 ひざの内側だけが変形している方で、まだ人工関節手術をするには若すぎる、もしくは人工関節にしてしまうと出来なくなるスポーツをしたいといった方に行う手術です。内側に体重がかかって痛くなってしまっているひざの骨を切って、外側に体重が乗るようにしてあげることで痛みを軽減することが出来ます。人工関節よりリハビリに時間がかかるのが特徴ですが、人工骨移植をした部分の骨がつけばスポーツや正座も出来るようになるのが利点です。

④前十字靭帯再建術

 ひざの中にある前十字靭帯はスポーツで切ることが多い靭帯です。スポーツ活動を続けたり、ひざの変形を起こさないためには靭帯を作り直す手術を受けることが必要です。関節鏡という内視鏡を使った体に負担の少ない方法で再建することが出来ます。手術後は約9か月前後でスポーツ活動に復帰できますが、しっかりとしたリハビリを行うことが大切です。

⑤半月板手術

 半月板はスポーツや日常での転倒により傷めることが多いひざの中にあるクッションです。半月板が傷んだままになるとひざの中で引っかかったり(ロッキング)、放置するとひざの変形の原因になります。内視鏡を用いて、なるべく半月板を縫って、もとの形と機能に戻せるように手術を行います。術後は1か月でジョギング、3か月でもとのスポーツに戻ることが出来ます。

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